水虫 水ぶくれ

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水虫感染の約90%が、水ぶくれ水虫と趾間型水虫です

水虫=水ぶくれ の知識だけでは無知過ぎます。水虫感染の約90%が、水ぶくれ水虫と趾間型水虫ということをご存知でしたか。水ぶくれ水虫(水疱型水虫)と趾間型水虫の知識をつけ、正しい水虫の治療法を習得しましょう。また全部が全部、水虫じゃあないよ!という他の病気についても掲載しました。

水ぶくれ=水虫だけでは知識不足です!

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水虫の感染を連想したとき、水虫は水ぶくれができる症状を、水虫と連想することが多いと思います。

水虫=水ぶくれ




ただここで注意したいことは、必ずしも「水虫=水ぶくれ」ではないということを認識していただきたいと思います。足の裏や指に水ぶくれが発生すると、それは水虫に感染したのだろうと多くの人が思いますが、実は水虫には複数の種類があることを認識したうえで、水虫と水ぶくれの関係を勉強していただきたいと思います。

通常みなさんは水虫と一言でいいますが、水虫には複数の種類ががあることをお知りください。水虫の症状のおもな種類が「趾間(しかん)型水虫」、「小水疱(しょうすいほう)型水虫」に分けられます。足の小指に近い側(第四趾間と第三趾間)ほどできやすく、趾間型水虫の症状は、足指の間の皮ふが、汗の湿気で白くふやけたようになり、うろこ状にはがれて下から赤くただれた皮ふが露出したりします。一方、水ぶくれ水虫に代表される水虫の種類は、小水疱型水虫です。水虫の典型ともいえる小水疱型水虫は、足の縁や土踏まずなどに赤みを帯びた小水疱(水ぶくれ)が多数発生します。水疱が破れると皮がむけることもあります。

水虫の多くは、上記に2種類の症状で90%以上を占めます。両方同時に発症する場合もあるので注意が必要です。また他の水虫の種類には爪に感染する爪白癬、かかと等に発症する角質増殖型という種類があります。

水ぶくれ水虫(小水疱型水虫)の症状

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水ぶくれ水虫で知名度の高い小水疱型水虫(正式名:小水疱型足白癬)は、柔らかい皮膚の角質が大好きな水虫菌です。※小水疱型足白癬を当サイトではわかりやすくするために「水ぶくれ水虫」とします。




多くの水ぶくれ水虫は、足の裏の土踏まずなど比較的皮膚(角質)の柔らかい部分に最初は、数個の小さい水疱を作る形で発症します。その水ぶくれの形は粒状で、潰すと中にはネバネバ感のある透明の液体が入っています。初めは数ミリ程度の小さな水ぶくれですが、症状が進行するとその水ぶくれは、だんだんと大きくなり、なかには1センチ程度になる水ぶくれも発生ます。そして水ぶくれの数も水虫が増殖するにつれて増えていく症状が現れます。水虫に感染した水ぶくれの周囲は、皮膚が赤くなり、かゆみが発生します。これを掻きむしったりすると水ぶくれが破れてしまい、破れた後は周囲の皮膚が硬くなり変色したり、白くなってポロポロとはがれ落ちる症状が出てきます。水ぶくれ水虫を放置すると結果的に、皮膚がただれて感染が拡大し、やがては水虫は足の裏全体に広がり慢性化することもあり得ます。補足としてこの水ぶくれ水虫の水疱の中の汁には水虫菌(白癬菌)はほとんど含まれていませんので、触ったからといって感染する心配はありません。

水ぶくれ水虫には、水ぶくれ以外にもうひとつの症状があります。それは発症し始めた頃から、ムズムズ感や、かゆみをともなうことです。特に血行が良くなるお風呂上りや、就寝時にかゆみが強くなり、掻きむしるとさらにかゆくなります。またすぐに水ぶくれ部分は、掻きむしるとすぐに破れてしまいますので、かゆくて痛い症状が出てしまい、どうしようもない状況に追い込まれることがあります。水ぶくれ水虫でかゆくなるのは、患部が炎症を起こしているためですが、汚い不潔な手で水虫患部をかきむしると、稀に他の病原菌に感染する二次感染の恐れもあり非常に危険な感染症に発展することもあります。かゆみを止めるのでしたら市販の水虫薬でも良いですが、かゆみが止まったといって薬の湿布をやめてしまうと、角質内に残った残留水虫菌を死滅させることが出来ませんので再発する確立が高くなります。水虫の治療は中途半端な治療では完治しませんのでご注意ください。

水ぶくれ水虫の水疱とかゆみのメカニズム

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水ぶくれ水虫(正式名:小水疱型足白癬)しょうすいほうがたあしはくせん
趾間型と小水疱型(水ぶくれ水虫)は、水虫菌(白癬菌)が角質層に侵入すると皮膚に炎症反応がでます。水虫菌は夏場のような高温多湿の条件のもとでは、角質層に侵入した水虫菌は、通常28日周期で角質層の生え変わるスピードよりも速いスピードで角質層の中で増殖していきます。人体には外部より侵入した異物を排出する機能が備わっているため、水虫菌が人体に侵入すると、ランゲルハンス細胞という体内の免疫を担当する細胞が、水虫菌を発見し、異物の侵入情報をリンパ球に伝達します。人体は、その異物の侵入情報を元にして、様々な免疫細胞が水虫菌の存在する皮膚に集まり、水虫菌を排除しようと撃退を試しみます。このため人体の皮膚が赤くなったり水疱ができたり、かゆみを生じたりするのです。つまり人体に含まれる免疫細胞が、外敵を排出するために戦っている症状が皮膚表面に現れたものが、水ぶくれやかゆみ、発疹という症状として現れるのです。

通常人体へ外部から菌の攻撃を受けた場合、免疫作用によって水疱(水ぶくれ)反応が起こります。そうすると水虫菌である白癬菌は、水疱(水ぶくれ)の周りから立ち退き、免疫に攻撃されない炎症の軽い皮膚へ身を潜めます。水虫菌に対してかゆみや水疱(水ぶくれ)が発生することは、病原菌から人体を守ろうとしているサインでなので、人体が正常に免疫機能していることを表しているともいえるのです。もしも、水虫菌に感染しているのに、皮膚に水疱が生じたり、かゆみを伴わない症状が起こらなかったとすれば、人体が水虫菌に対して防御反応を示していないことになります。体内の免疫機能に何らかの障害が発生していることが考えられますので早急に医師の診断を受けた方が良いでしょう。

水ぶくれ水虫(小水疱型水虫)をまとめます

小水疱型水虫(水ぶくれ水虫)は、透明で少し粘り気のある液体を含む小さな水疱(水ぶくれ)ができ、土踏まずや足の側面などに発症することの多い水虫です。





水ぶくれ水虫の症状と特徴
●土踏まずや足の側面に発症することが多い
●赤みを帯びた小さな水ぶくれ(水疱)ができる
●小さな水疱が集まって大きな水ぶくれになることがある
●激しく強い痛みとかゆみと伴うことが多い
●あせもやかぶれと症状が似ている
●梅雨時〜夏場の高温多湿の季節に発症しやすい
●慢性化すると部分的に皮膚が厚く硬くなることがある
●症状が軽度の場合、存在に気付かず放置して感染が拡大することがある
●細菌感染する恐れがあり、水疱の液体が膿(うみ)が発生することもある



水ぶくれ水虫の治療方法
初期症状の場合は趾間型水虫と同じく、塗り薬やスプレータイプの外用薬が用いられることが多いですが、症状が悪化し慢性化すると内服薬の併用が必要になる場合もあります。とにかく中途半端に治療せず、水虫菌を完全に死滅させるまで治療を継続することが必要です。

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